僕の好きな猫草が枯れていた。
父ちゃんは慌てて種を植えている。
野菜どころか、花も育てたこと無い父ちゃんだが猫草はマメに育ててくれる。

「猫草無いとうるさいんだもん、おまえ」 草をハムハムしてると幸せなんです。
「でも食べ方下手だよね」 お腹に入れば良いんです。
「水飲むのとか、カリカリ食べるのもぎこちないし」 お腹に入れば良いんです。
「もうチョット落ち着いて食べればいいのに」 ...それは父ちゃんでしょう!!

父ちゃんは『水やジュースは口にくっつける前に傾けてこぼす』『味噌汁を飲もうとしてシャツに飲ませる』『ソフトクリームを持てばシャツに食べさせる』という変わった特技を持っている。

「....そこまで言わんでも」 僕は父ちゃんのシャツには父ちゃんにしか見えない「ピョン吉」が居るのかと思いました。
「....もしかしたら居るかも」 居ますね、きっと。

そして僕は、たぶん「ピョン吉」が居るはずのシャツを丁寧に「フミフミ」して眠りました。

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